名前 | とまさこ |
ニックネーム | とまさこ |
身長 | 15㎝(15m) |
体重 | 150g(150㎏) |
出生地 | 不詳 |
生息地 | 主に久万高原の山の中 (瞬間移動できるので、定住地は特にこだわりなし) |
年齢 | 不詳(一般動物ではないので、年はとらない) 現在の個体が存在している年数は10,000を超えているとか |
目撃者情報
- 小さな音を聞き逃さない大きな耳を持ってる
- 子供好きで子供を連れ去る(連れて帰る)
- その時使える袋も両翼に備えているが、上記の使用歴無し
エコバッグにもなると喜んでいるとか - とある民家の屋根裏のリンゴ箱を仮の住みかとし、謎の茶色の形跡を残す
特徴
- コウモリのような薄い茶色の体毛
- 伸縮性のある皮膚が筋肉質の体を保護している
- 暑い夏の日も、厳冬期でも普段と変わらず活動ができる
- 身長も体重も、見かけたものが瞬きをする間に、瞬時で10倍になる
- 軽々と空を舞う
- 気配を消してしまうことができるので、他の動物たちとの接触もなく、非交戦的な生活を送っている
- どこにでも瞬間移動できる
補色機能
カメレオンと同様にものに触れると身体色がかわり、背景の色に溶け込むことが可能。山路の小さな石仏になるのも得意。同じ石仏が二つ並んでいるのを見かけたら要注意。化けた方は瞬きをするが、見ている者と同時に瞬きをするシンクロストロボの技術も駆使するので、永遠に見つからないとの自負あり。ただ、見ている者が複数の場合は?という問いには沈黙を守る・・・。
心境の変化
よく食べ、よく寝る。少しお茶目でいたずら好き。子供をさらっていくと誤解されているが、まだ連れて行ったことはない。告白によると、遠い昔に一度だけ連れて行こうとした過去はあるが、子供の方が大きくて、逆に遊ばれてしまってからは、無謀な計画を反省したらしい。最近、子供は可愛いものだと思い始めたという、心境の変化も報告されている。
食べ物
イワナ、どんぐり、茶の実、うどん、供え物の饅頭。もし選べるなら「こころのうどん」と「おこう饅頭」なのだとか。賞味期限にはこだわらず、ビールは常温でも大丈夫。基本的に雑食なのでなんでも出されたものは選り好みせず、すべてありがたく頂く。
見つけ方
木箱が好きなので、大きな木箱を見つけたら静かに開けてみるべし。危険を感じると、吸盤のある指で開けた木箱のフタの裏側にぺたりと貼り付いて動かない技術も駆使するので、木箱の中身が空だと思い、早急にフタを戻さないで、フタの裏側も確かめるよう注意が必要。
しかしながら、まだこれに成功したものは、本人申告ではあるがただ一人だけ。
声帯
かなり高い声域なので(コウモリの10倍とか?)、人間の耳には届かない。過去に、山道でふとぶつかりそうになった旅人に「危ない」と警告しても、声が届かず踏まれてしまう不幸な事故も起こっている。その旅人は何も知らずに巡礼の旅を続けていったという悲しい過去である。のちにこの旅人は空海と名乗ったとか名乗らなかったとか・・・
趣味
人間観察と日向ぼっこ
レッドデータブック
かのツチノコを凌駕するほど、あまりにも希少過ぎて環境省が10年ごとに発行する絶滅危惧種のレッドデータブックにも載っていない(というか載せてくれないという説もあり・・・)。次号出版予定のレッドリストには掲載されるのではないかという淡い期待を抱いている。
棲家
神社や森の大きな木の洞を常の住みかとする。ある農家の屋根裏のリンゴ箱もかなりお気に入りの別荘のひとつではあったが、家人に目撃されるという失態を犯してからは、訪れる回数を減らしているとかいないとか。ほとぼりが冷めるのを待っているらしい。たまに訪れるその家の孫たちには興味津々。家の中から騒がしい声が聞こえると、屋根裏に舞い戻りこっそりと観察を開始する。
過去の類似データ
古くは江戸時代に、今の静岡県の山の中で翼を持ったサルのような生物が山の人たちに捕らえられたという記録があるが、それらの一族が海を渡り、四国の山の中に移り住んだという説もある。泳いで渡ったという説と、海賊の船に隠れて渡ったという説あり。この時積んでいた酒樽を見つけ、日本酒の美味しさ覚えたのだとか。しかしながら瞬間移動もできるということから、有力説からははずされている。
また、まったく違う過程を経て、数万年前から独自の進化を遂げながら、人をはじめとする他の種族とは関りを持つことなく、この地を中心に住み続けているとの説が有力となっている。
目撃者
過去にさかのぼっても世界中で、この個体を目にした者はこの家の女性一人だけ。家族のものに語るも、冷たい目を向けられ、真実は時の彼方に葬り去られようとしている。もうすでにこの女性は、この世にはいないためそれを伝え聞いた家族の証言に頼るしかないのが実情。
弱点
大人の人間には弱い。人間の持つドロドロしたマイナスの悪感情に感化されやすく、エネルギーを吸い取られるのだ。元気で純粋なエネルギーを持つ子供は安全なのだとか。でももて遊ばれるのは苦手。かわいいちびっ子に右手を差し出され「お手っ!」と言われたら、反射的につい手を出してしまいそうになるので、屈辱的な「お手」だけはしたくないと申しております。
とまさこ談
「最近不届きな輩が、自分の人形を制作して世に知らしめようとしているという噂を耳にしている。そのうちこの辺りに、自分に無断で商標登録した「とまさこ」の名前を冠した娯楽施設を建て、観光地化しようというもくろみだ。新しい名物の饅頭や弁当も売り出し、暴利をむさぼろうとたくらんでいるのだとか。
数千年続いた穏やかな暮らしを守るために、秘伝の呪いの呪文を思い出そうとしているが、はるか昔にひいじいさんから伝え聞いただけで、使ったこともなかったので、思い出すのに一苦労している。もし、思い出したあかつきには・・・ふっふっふっ。それが呪いだったのかどうかも定かではないが。もしかしたら祝いの言葉だったかも・・・。あっ、それから、著作権料と利益の手数料(応談可)はしっかり回収する予定。
ついでに言っておくが、人形を作った作者の力不足は残念至極!本当は、もっと凛々しく尊厳に満ちあふれている姿をしている。いたいけな少女や少年が、この人形の姿を信じてしまったらと考えると、悲しくて居ても立ってもいられず、悶々とした日々を過ごしている。早く、事実を伝える有能な作者が世に出てくることを切に祈っている次第だ。それと誤解されているようだから言っておくが、家に帰る時間が遅くなったちびっ子を家まで見守ったことはあるが、子供たちを連れて行ったことはない!」
その後の周りの動向
証言A
2021年の秋の早朝、山道を散歩中の男性がスマホで知人からのLINEの返信中に、頭上をザーっという音を立てて大きなものが移動していった気配を感じながらも、顔をあげなかったので、正体をみることができず、後悔しているとかいないとか。確かにかなり大きなものの気配だったと知り合いのグループの人たちに語ったが、かの女性と同じ軽い扱いを受けたので、ショックを受けているらしい。ただ、その男性は虚言癖が噂されているので、信ぴょう性は低いと考えられる。今となっては唯一のかの女性の賛同者である。(2021年の秋)
証言B
今日は三軒、美川の人の家にチラシを持って行きました。二軒の人は私のアホさもご存知な人だったので、思いきってトマサコについて聞いてみました。
73年生きてきたが、全く名前もうわさも聞いたことない。
78年生きてて初めてそんな話聞いた!!でした!!
でも、私のおじさんが一人生きてるので、最低でもこの人は知ってると、まだ望みは捨ててません!!( ´∀`)” (2022.04.09)
お願い
かの女姓の名誉回復のため、制作された人形に近いものを目にした時には、どうぞご連絡下さい。
写真撮影に成功された方には、お礼にご希望の方の人形を、おまかせで作らせていただきます。
とまさこ秘密基地
隊長 キリヤマカヲル